二分法
探索アルゴリズムにおける二分探索と同じように、 を徐々に小さくしていくことで、真値の探索範囲を効率的に絞り込んでいくことができます。
とについて、 かつ であるとします。 このとき、 であり、 となります。
ここでとの中間地点について考えます。 について、とのどちらかが成り立ちます。 前者のときに、後者のときにとすることで、許容誤差をとしたときの探索条件に当てはまります。
すなわち、、(のとき)、(のとき)と更新すれば探索範囲の条件を保ったままを半分に小さくできます。 が許容可能な誤差を下回るまでこの手順を繰り返すことでの値を得ることができます。 この方法を二分法と呼びます。
平方根の算出法に開平法と呼ばれる方法があります。 開平法では、がを越えないように 10 進数の一桁ずつ値を決めていきます。 2 進数において、ある値を半分にすることは小数点を一桁スライドさせることです。 二分法は 2 進法版の開平法であると言えるでしょう。